探偵の彼に追跡されて…
昨夜遅くまでDVDを見てて、起きたのはお昼近く。

「やばっ! 寝過ぎだわ… 洗濯しないと」

洗濯機を回し、窓を開ける。

「ううっ… 寒っ」

布団を干して掃除機を掛け床は雑巾がけ。雨の日以外必ず朝掃除をする。

別に掃除が好きな訳じゃない。物が無いから誇りが気になるだけ。

一人暮らしした当初はそれなりに家具もあった。

ベットや二人掛けのソファー、一通りの家具や家電もあった。だが2度目の引っ越しでほとんど処分した。

壁に何かを飾るでもなく本当に殺風景な部屋。とても女性の部屋とは思えない。

今は缶ビールが6本入れればいっぱいになる冷蔵庫。炊飯器に温め機能しか付いていないレンジ。

ヤカンにフライパン、鍋は1つ。食器はお皿と茶碗、マグカップがひとつづつ。

洗濯機はここに引っ越して来た時に買ったひとりで運べる小さい物。テレビは無くパソコン。後は電話があるだけ。

ベットは無くフローリングに布団を敷いている。

引っ越し貧乏と聞いた事はあるが本当に引っ越しにはお金が掛かる。今は敷金礼金のかからない所は有るがそれでも引っ越し業者に頼むとお金が掛かる。

何より何処へ引っ越ししたかを知ってる人を少なくしておきたかったから、ここへはレンタカーを借りて一人で引っ越しをした。ここの住所を知っているのは両親だけ。

所長や幸子さんには引っ越しをした事は伝えているがはっきりした住所は伝えていない。書類を見れば分かるだろうが、その書類を管理してるのは私だから知る機会はないだろう。

洗濯機が止まり洗濯物をベランダに干す。

「今日は天気良いから出掛けるまでに乾くと良いな…」

一緒に住んでる男の人がいる訳じゃないが、男の人の下着も一緒に干す様にしている。これもここに引っ越して来てからしている事。






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