探偵の彼に追跡されて…
私達も事情を聞かれる為に渉君の運転で警察署へ向かった。

その間もずっと所長は私の肩を優しく包み込む様に抱き、寄り添って居てくれた。時折「ごめんな… 」と私の頭上で苦しそう呟く所長。所長のせいじゃないのに。

警察署に着くと心配した顔の一条さんが居た。

多分所長が連絡してくれたのだろう。

「美野里ちゃん大丈夫? … 病院には… 」

一条さんは言い難そうに聞くが、多分今日の事でもし妊娠でもしたらと心配しての事だろう。

私は首を振り「大丈夫です… 」

と言うと一条さんは少し安心した様に息を吐いた。

「そう…事情聴取には僕も立ち会うからね? 心配しなくて良いよ?」

「有難うございます。よろしくお願いします。」

そっか、所長が立ち会う事は出来ないから弁護士の一条さんに所長が連絡してくれたんだ。

「航、急に頼んで悪いな?… 」

「馬鹿野郎! こんな事前もって予定組まれても困るだろ? それにイケメン王子様がそんな顔してたら美野里ちゃんが余計不安がるだろ?」

「あぁごめん…」

力なく言う所長に一条さんは少し冗談ぽく言い所長の肩を叩いた。

その後一条さんの立ち会いで小さな会議室に刑事さんと婦人警官の人と4人で入った。

私は、不安だったけどこの所長のジャケットを羽織っているだけで所長に包まれているようで落ち着く。

男の人ばかりでは無く婦警さんを立ち会わせてくれたのは私への配慮だろう。

刑事さんは熊の様に大きい体で顔も失礼だがイケメンではない。ゴリラの様な人だった。





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