探偵の彼に追跡されて…
「美野里ちゃんは俺が嫌い?」

嫌いな訳がない。こんなに苦しいほど好きなんだから…

私は無言で首を横に振る。

「じゃ、俺にそのキズを消させて」

所長はそう言うと私の返事を待たずに所長の唇が私の唇に優しく触れた。

「っ……」

優しく触れるだけのキスが喰らうキスへ…

所長のキスが嬉しくて涙が溢れる。

あぁ所長好きです…

苦しくなり少し開けた唇の隙間を所長の舌がこじ開け口内へ入ってくる。私の歯列をなぞり私の舌を絡め取る。

「あぁ……ん…」

自分のいやらしい声が漏れ頬を赤らめる。

「美野里ちゃん、良い?」

私が頷くと所長は私の手を引き寝室へ入って行く。

所長はベットヘ私を座らせそっと押し倒す。

所長は私のパジャマのボタンをゆっくり外してゆく。

そして顕になった胸にある一つの赤い痣を所長は見つめ「ごめんな」と言ってそこへ唇を落す。

ごめんなさい… 今だけ… 今だけ… 許してください…

私は、まだ顔も知らない所長の奥さんに詫びながら所長の首に腕を回す。

そして幸せの波に飲み込まれそのまま所長の腕の中で眠りについた。

何度か夢を見てビックと体を震わせるが所長がその度に私を抱きしめ「大丈夫だよ」と言って優しく額にキスを落としてくれた。

私はこの人の温もりを忘れる事が出来るのだろうか…





< 57 / 152 >

この作品をシェア

pagetop