探偵の彼に追跡されて…
「ビックリした。いつからそこに居たんですか?」

「うーん随分まえかな? で、どうする? 俺の奥さんや子供達に会いに行くか? それともベットに入って今朝の続きする? 俺的には美野里ちゃんとこうしてる方が良いけど?」

所長は座り込んでる私を後ろから抱きしめ首筋へ唇を落とす。

「あ… 」

「やっぱり美野里ちゃんもこっち方が良いよね?」

思わず出てしまった声に所長は意地悪に聞いてくる。

「あぁ… ダメ… ダメです… 」

言葉と反して身体が反応してしまう… 首筋へ這う所長の唇にとろけてしまいそうになる私。

でも…これ以上はダメ!

「所長の奥さんやお子さんに会いに行きます… 所長の部下、事務所の事務員として… 奥さんにご挨拶に伺います。」

そりゃー私だって所長の奥さんに会いに行くより所長とふたりで居たい。

…でもそんな事したら所長をあきらめられなくなるじゃない。

所長には奥さんが居るんだから特別な存在なんて絶対になれないんだから…

「さぁ所長行きましょう! 大した服持って来てないし所長の奥さんに見栄はっても仕方ないのでトレーナーでも良いですよね?」

今にも押し倒そうとしていた所長を制し立ち上がると「さぁ行きましょう!」と玄関へ向かった。

所長は「チェッ逃げられたか?」と言って私の後に付いて来る。

私はちょっと気になって振り返ると所長はニッコリ微笑む。

所長『チェッ逃げられたか?』って言う割に何だか楽しそうじゃない?

所長は玄関のクローゼットからライダージャケットを取り出すと着ていたトレナーを脱ぎTシャツの上からジャケットを着るとライダージャケットが所長の身体にフィットする。

おー流石格好良いっすよ! イケメンのライダージャケット姿見惚れてしまいますよ。

今からでも芸能界デビューしたらどうですか?

戦隊ヒーローなんてどうです? 絶対いけますよ! 若いママ達に大人気になる事間違い無いですって!

私が呆けていると所長はもう1つライダージャケットを取り出し

「ちょっと大きいけどこれ着て。バイクだと風を切って走るから着たほうが良いからね」

いやーそこ迄は無理ですって! 所長のジャケットまで着てるの見たらいくら部下だと言っても絶対勘ぐりますって!

私は胸の前で両手を振り拒んでいると

所長に「ほら大人しく着なさい」と、無理やりジャケットを着せられてしまった。





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