戦国ゴーストと妖退治
第1章

日常‐研修遠足へ



『連日報道されている通り魔事件ですが―――』

『先日夕方頃から行方不明の女児が――――』




最近は、なんだかとても物騒だ。
前々から、そういう事件は度々起きていたけれど、最近やけに耳にする。



「すず、学校遅れるわよ」

「わかってるー」



朝のニュース番組。
爽やかな笑顔を浮かべるはずのキャスターが表情を雲らせ痛ましいニュースを報じる。


悲しい事件なんて、なくなればいいのに。




どうすれば、なくすことができるんだろう。






「おはよう、すず」

「おはよ!やよい」



教室で明るく声をかけてくれたのは親友の小森やよい。
小学校からの大親友なのだ。




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