戦国ゴーストと妖退治


そうだ。
瀬名くんは今は信長さまの事見えないんだ。
だからいないこともわからない。



「そう言えば、なんで瀬名くんが・・・」




そうだよ。
瀬名くんは、謹慎中なはずだし、私が水原先生のところにいったことも知らないはずなのに。




「信長が言いに来たんだ。紙に字を書いて見せて、それで気づいた」

「そうだったんだ・・・。信長さまが・・・」



私のために、頑張ってくれたんだ。
なんだかんだ、いい人だよね。

でも、じゃあどこにいるんだろう。



「肉体の方がいいって言われたから、刀だけは持ってきたけど。でも、あいつもお前の事心配してたから、多分ついてきてたとは思うけど」

「心配してくれてたんだ・・・」

「そりゃそうでしょ。あんたの事最初に巻き込んだ張本人なんだから」




それもそうだ。
信長さまのおかげで私はこの妖退治に巻き込まれ始めたんだ。


最初はあんなに気分が乗らなかったのに。



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