ティアラ
「……ふーん。じゃあ、お兄さんは?」

「鳳凰大学に入るために、受験勉強中」

「あ、じゃあ、俺らの1個上か」

「ううん、4つ年上だよ」

「……そうなんだ」

よく考えれば、こんなふうに自分のことを篤紀に話すのは、初めてのことで……。

質問される度、あたしについて知ろうとしてくれている篤紀のことを嬉しく思った。
< 446 / 555 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop