あなたに恋をしたらダメですか？
次の日、いつも通り出勤して、いつも通りに準備をする。


「咲世ちゃん」
「はい」
「昨日デートだったんだよね？」
「あ…ですね…。でも、何か色々ありすぎて、撃沈しちゃいました…」
「そう…」


その合間に未知子さんが心配をしてくれて、本当私はみんなに心配かけちゃってるんだなと改めて思ってしまった。


「でも！一回撃沈しただけですから！だからあと少し頑張ってみます！」
「咲世ちゃん…そうね、やれるだけのことはやってみないとね」
「はい！」


そう言って今日もYUKIをオープンさせた。昼時になると、ママ友集団やサラリーマンの方たちでいっぱいになる。


当然、私も未知子さんも忙しくなる。そんな時に現れた人がいた。


「いらっしゃ……斎藤、さんっ」
「やぁ、カウンター席あいてる？」
「は、はい。どうぞっ」


ビックリした…まさか、斎藤さんが来るなんて思ってもみなかったから。


あんなことがあったから、きっともう来てくれないのだと思ってた。


「チキンカツプレートにしようかな」
「あ、はい。……あの、斎藤さん」
「うん、なに？」
「日曜日は、すみませんでした…」


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