あなたに恋をしたらダメですか?
「じゃあ、行くね。シートベルトは…したね?」
「あ、はい!」


ついにドライブだー!って思ってウキウキしてたのに、なかなか車が出発しないことに不思議に思って、チラッと陽悟さんを見た。


「ねぇ、咲世ちゃん。それ痛くない?」
「え?」


私何か刺さったりしてる?何のこと言ってるのだろう?そうキョロキョロすれば「ちょっとごめんね」と言って陽悟さんの手が伸びてきて、せっかくしたシートベルトをカチッと外した。


そして私のほうまで身体を動かしてくると肩に掛かってたベルトをクルッと回した。


あまりに陽悟さんが近くに来たものだから、私の心臓がバクバクして喉が一瞬にしてカラカラになってしまった。


「ごめんね、痛くないのかな?と思って勝手にやっちゃった」
「い、いえっ。ありがとうございますっ」
「どういたしまして」


陽悟さんはそう言うと、ベルトをカチッと入れ直してくれて「じゃあ、行くね」と今度こそ出発させた。


「あの、どこまでドライブするんですか?」


出発してから10分くらいは経っただろうか。何気に陽悟さんに聞いてみると「んー」と言い、首を傾げてしまった。


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