あなたに恋をしたらダメですか?
そしてお姉ちゃんにメールを入れる。


《お姉ちゃん、ごめんね。好きな人がドライブ行こうって誘ってくれたの。だから今から少しだけドライブに行ってきます!》


すると、すぐに返信がきた。


《分かったよ。うんと楽しんできてね!》


返信メールを見て、携帯をしまうと3時3分前だった。慌てて店に戻り未知子さんに「お先に失礼します!」と言って外に出た。


まだいないかな?と思いながらキョロキョロしていると、路地に停まってた車がゆっくりと私の横まできて停まった。


それと同時に運転席から降りてきたのは、陽悟さんだった。そして助手席のドアを開けて「お疲れ様、どうぞ」と手を添えて、私を助手席に導いてくれた。


「急に誘ってごめんね?」
「いえっ、私いつも暇なので!」
「そうなの?」


そう言って陽悟さんはクスクスと笑う。いや、でも本当にいつも家に帰るだけだから。


実家から少し遠いこの街には同級生はもちろん、知り合いもいなくて、だからこうやって仕事帰りにどこかへ行くことが新鮮なんだ。


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