君がいない明日。
初恋
今まで私は友達とというものも
そんなにいなくて


だからなのか恋なんてしたことなくて。
男子との関わりも授業で話すくらい。




そんな私が恋した男子はキラキラしてて
すごくモテる男子。



両思いはきっと無理だけど
絶対、想いは伝えるんだ。



「ねね、」


後ろから呼び止められる声。


「わ、空。どーしたの?」


「あのさ、俺お前の名前知らないと思って」


「あ、確かに!教えてなかった
私の名前は花音」



「花音!?なんか花音っぽい、」


「え、なにそれ笑」



「花ってあんま目立たない」



え、いきなりなんか悪口いわれてませんか...!?



「でも、たくさん咲くことですごく綺麗に咲く花音の場合たくさん集まったのが花じゃなくて歌だと思うよ?」




空は覗きこむようにして言った。
距離は適度な距離感だったがそれがまた
ドキドキ私の鼓動を早くする。





「なんか空って私のことどう思ってるんだろね、なんか私のイメージぐちゃくちゃ



「確かに、そーだな、優しい子とか?」

「なんか、てきとー?笑」

「ちょっとだけてきとー笑」





その後私達はあんまり騒がしくならないように笑った。



空といることが楽しくて授業なんて
忘れていた。

するとチャイムがなる

「え、どーしよっ」


空が私の顔を見て「よし、」というと
私の手を握り走った。




「サボりだー!」



思っても見なかったセリフを大きな声で言う空。
私は面白くて思わず笑ってしまった。




「サボりはダメだよー」

「いーの、なんか今日は花音とサボって話していたいかんじなんだよ」


「なにそれー、」


とかいいながら私は内心すっごく嬉しかった。

あんなに遠かった空がこんなにも早く近くで私と話してくれているのだから。





「でもね!私も空と話していたいー!」





と言うと空は走りながら私の方も見て
ニコッと笑った。




やめてよ。そんなにドキドキさせないで。
そんな笑顔胸にぎゅっとくるじゃんっ。




「ねぇ、空。」










今私ね

















“大声で歌いたいの”









なんでかな。











嬉しいことありすぎて
ちょっと怖い。








こうやって隣に空がいること






誰にも譲らないなんて独占欲。







わがまま。

わかってる。







だから、告白をするの。

絶対。

これは絶対に絶対なの。




空が離れて行く前に。
















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