君がいない明日。
雨はまだ降っていた。

止みそうになく、ザーザーと音が聞こえる



「なんか、恥ずかしいね笑」


一旦話し終わった私は
空の方を見て照れ笑いをした。


すると空は私の方を見て立った。


「うれしい、うれしいけど。
なんでこれでお別れみたいな言い方するの?.......まだ、俺達は始まったばかり」


「そ....ら?」


空は座ってる私の手をグイっと引っ張る。


「えっ」



「僕と友達になってよ」


顔がものすごく近かった。
鼓動も何もかも伝わってしまいそう。


友達.....?


これからも話ができるの?

そんなのうれしすぎる。

「よ、よろこんでっ!」


「はは、うん、よろしく」




雨は厄介物でしかなかった。



でもあなたが現れてから



雨が愛おしくて



そして





雨が止んだあとの空が大好きになった。




「ほら、雨があがったよ」

嬉しそうに笑うあなたを見てられる私は
贅沢者だ。



「に、虹も出てる!」


忘れないだろう。

空との始まりを。

たとえ付き合えなくても、

気持ちが言えなくても。


嫌いになることはない




輝いてる物語。

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