対象外でも恋咲く
紗和は弘人にグイグイと攻める作戦を決めていた。とりあえず同じ時間を共有しなければ自分を分かってもらえないからと積極的に攻める。
「いや、あのさ……」
「はい? 明日もダメならいつならいいですか? 小沢さんの都合に合わせますよ」
「あの、私このあとやることがあるので、菊池さん、悪いんだけど、ここの鍵をかけて総務部に返してくれる?」
瞳は自分の居場所がないように感じて、この場を離れようとした。
「はい。いいですよ」
「待って、俺ももう出るから。菊池さん、あとはよろしくね」
「ええっ? ちょっと待って……」
瞳から鍵を託された紗和はまだ弘人と話すつもりだったのに、瞳を追いかけて出ていく弘人に慌てた。
紗和もすぐに追いかけたかったけど、施錠している間に二人の姿は遠ざかっていた。
「なんなのよ……あの二人、なに?」
紗和はぶつぶつ言いながら、総務部へ鍵を返しに行った。
「いや、あのさ……」
「はい? 明日もダメならいつならいいですか? 小沢さんの都合に合わせますよ」
「あの、私このあとやることがあるので、菊池さん、悪いんだけど、ここの鍵をかけて総務部に返してくれる?」
瞳は自分の居場所がないように感じて、この場を離れようとした。
「はい。いいですよ」
「待って、俺ももう出るから。菊池さん、あとはよろしくね」
「ええっ? ちょっと待って……」
瞳から鍵を託された紗和はまだ弘人と話すつもりだったのに、瞳を追いかけて出ていく弘人に慌てた。
紗和もすぐに追いかけたかったけど、施錠している間に二人の姿は遠ざかっていた。
「なんなのよ……あの二人、なに?」
紗和はぶつぶつ言いながら、総務部へ鍵を返しに行った。