緋色の涙


どのぐらい殴られたんだろう。


身体中が痛い。


もう、此処にはいられない。


だから…。


お母さんの為に私は…。




死ななきゃ。



お母さんが、楽になるために。



私は痛む身体を引きずりながら外に出た。


周りの視線なんか全然気にならなかった。


ただ、死にたいって気持ちしかなかった。


私が死ねば…。


なんで生きてるんだろう?


涙が溢れて流れた。


なんで泣いてるんだろう。


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