次期社長の甘い求婚
神さんのことを考えれば考えるほど、会いたいって気持ちが溢れていく。


そして伝えたい。

神さんが私に伝えてくれたように、私も――……。


もう一度スマホで時間を確認してしまう。

居ても立ってもいられなかった。


「もしかしたら、会社に戻ってきているかもしれない」


この前だってそうだった。

一度会社に戻ってメールとかチェックするって言っていたじゃない。


今日もそうかもしれない。
今、会社に戻れば神さんに会えるかもしれない……!


勢いよく立ち上がり、会社に戻ろうとしたとき。


「美月っ!?」


足は止まり声のした方へと振り向いた瞬間、目を疑ってしまう。


「え……神、さん?」


「やっぱり美月だ」


余裕ない顔で駆け寄ってくると、唖然とする私の前で立ち止まり呼吸を整えるように、肩で息をしちゃっている。


どうして神さんがここに……? それよりもなぜ走ってきたの?
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