次期社長の甘い求婚
それでも就業時間を過ぎれば、無理やりでも仕事に集中しないといけない。
次第にいつものオフィスへと戻っていく中、どうにか私も気持ちを切り替え、仕事に取り掛かろうとしたとき。
「小野寺さん、ちょっといいかな?」
声を掛けてきたのは、鈴木主任だった。
彼の手にはファイルが数冊握られていた。
「引き継ぎのことでちょっと。……会議室に来てもらってもいいかな?」
「あっ、はい。わかりました」
パソコンをスリープモードにし、メモ帳片手に席を立ち、先に歩き出していた鈴木主任の後を追った。
「悪いね、早速」
「いいえ、そんな」
会議室に入るとすぐに、鈴木主任はファイルをテーブルに並べ出した。
「課長と話していたんだけど、ほら、俺の仕事の大半を手伝ってくれていたのは小野寺さんだったでしょ? それに他のみんなは任せている仕事が多いからさ、俺が請け負っていた仕事は、小野寺さんに引き継いでもらえたらと思って」
「え……私がですか?」
「もちろん俺の後任が決まるまでだけど、ほとんどは小野寺さんに引き継いでほしい。小野寺さんならそれだけの力を持っているし。……課長にもそう話しておいたから」
鈴木主任……。
次第にいつものオフィスへと戻っていく中、どうにか私も気持ちを切り替え、仕事に取り掛かろうとしたとき。
「小野寺さん、ちょっといいかな?」
声を掛けてきたのは、鈴木主任だった。
彼の手にはファイルが数冊握られていた。
「引き継ぎのことでちょっと。……会議室に来てもらってもいいかな?」
「あっ、はい。わかりました」
パソコンをスリープモードにし、メモ帳片手に席を立ち、先に歩き出していた鈴木主任の後を追った。
「悪いね、早速」
「いいえ、そんな」
会議室に入るとすぐに、鈴木主任はファイルをテーブルに並べ出した。
「課長と話していたんだけど、ほら、俺の仕事の大半を手伝ってくれていたのは小野寺さんだったでしょ? それに他のみんなは任せている仕事が多いからさ、俺が請け負っていた仕事は、小野寺さんに引き継いでもらえたらと思って」
「え……私がですか?」
「もちろん俺の後任が決まるまでだけど、ほとんどは小野寺さんに引き継いでほしい。小野寺さんならそれだけの力を持っているし。……課長にもそう話しておいたから」
鈴木主任……。