次期社長の甘い求婚
聞かずにはいられないよ――……。


ギュッと拳を握りしめ、ニコニコ笑っている鈴木主任に思い切って問いかけた。


「あの……! 後悔はしていないんですか?」

「――え」


一瞬にして鈴木主任の表情は強張ってしまった。


『後悔していないんですか?』


このたった一言で私が聞きたいこと、分かっちゃったからですよね?


それでも一度聞いたしまった言葉は取り消せない。
それにやっぱり聞きたいから。


「もちろん鈴木主任が、悩みに悩んで出した結論だって分かっています。ふたりの問題だし、私が口を挟むものじゃないってことも」


それでも聞かずにはいられない。


大きく瞳を揺らせ私を見据える鈴木主任に、訴えかけるように言葉を続けた。


「私、鈴木主任こと好きでした! 誰に対しても優しくて仕事に一生懸命で。鈴木主任のそばにいると、自然と笑顔でになれて和まされて……そういうところ、すごく好きでした」


「小野寺さん……」
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