次期社長の甘い求婚
そんな神さんの隣に私がいて、迷惑じゃないかな?
お父さんも神さんのお父さんも言っていたけれど、神さんお父さん以外、家族に反対されているんだよね?
もしかしたら結婚相手の候補が既にいるのかもしれない。
神さんに見合っていて、会社の今後の功績に繋がるような相手が。
それなのに私と結婚しちゃってもいいのかな?
プロポーズされたときは、最高に幸せだった。
それなのに今は、こんなに悩み迷っている。
「……ううん、違うかな」
寝返りを打ち、うつ伏せになってクッションをギュッと抱きしめた。
悩んで考えているけれど、とっくに答えなんて出でいる。
その答えを受け入れたくないだけ。
三日前、私が社長に呼び出されたことはあっという間に営業所内に広まっていて、帰ってきてからは質問責めだった。
もちろん本当のことなど言えず、曖昧に誤魔化していたけど。
その噂は亜紀の耳にも入り、その日のうちに心配する電話がかかってきた。
亜紀の「大丈夫?」の声に、一瞬すべてを打ち明けてしまおうかと思ったけれど、思い留まった。
いつも亜紀に頼ってきたけれど、今回は自分自身で考えて答えを出すべきだと思ったから。
「神さんとの結婚についてだったよ」と話したら納得してくれたし、神さんのお父さんは反対していないと伝えたら、心底安心していた。
お父さんも神さんのお父さんも言っていたけれど、神さんお父さん以外、家族に反対されているんだよね?
もしかしたら結婚相手の候補が既にいるのかもしれない。
神さんに見合っていて、会社の今後の功績に繋がるような相手が。
それなのに私と結婚しちゃってもいいのかな?
プロポーズされたときは、最高に幸せだった。
それなのに今は、こんなに悩み迷っている。
「……ううん、違うかな」
寝返りを打ち、うつ伏せになってクッションをギュッと抱きしめた。
悩んで考えているけれど、とっくに答えなんて出でいる。
その答えを受け入れたくないだけ。
三日前、私が社長に呼び出されたことはあっという間に営業所内に広まっていて、帰ってきてからは質問責めだった。
もちろん本当のことなど言えず、曖昧に誤魔化していたけど。
その噂は亜紀の耳にも入り、その日のうちに心配する電話がかかってきた。
亜紀の「大丈夫?」の声に、一瞬すべてを打ち明けてしまおうかと思ったけれど、思い留まった。
いつも亜紀に頼ってきたけれど、今回は自分自身で考えて答えを出すべきだと思ったから。
「神さんとの結婚についてだったよ」と話したら納得してくれたし、神さんのお父さんは反対していないと伝えたら、心底安心していた。