次期社長の甘い求婚
「あの、鈴木主任っ……!」

「ん?」


「聞き流してくれても構いません! 怒られる覚悟で言わせて下さい!! ……絶対に幸せになってくださいっ」


切実な思いを伝えると、彼は目をまん丸くさせた。


「鈴木主任が私の幸せを願ってくれるなら、私だって同じです! 私にとって鈴木主任は大切な人ですから。……ずっと好きでした、彼女がいるって知っても」


「小野寺さん……」


以前も告白したけれど、あのときは信じてくれませんでしたよね?


「本当ですから! 冗談でも励ますつもりで言っているわけでもありません! ……鈴木主任のことが好きでした。一緒にいると和まされて幸せな気持ちにさせてくれる鈴木主任のことが!!」


まるで宣誓するように声を張り上げ言っている間、終始鈴木主任は目を丸くさせ固まったまま。


けれど少しすると、緊張が解けたように顔を緩ませていき、目を赤く染めていった。


「えっ!? すっ、鈴木主任!?」


目を真っ赤にさせる彼にギョッとしてしまうと、「へへっ、ごめんね。みっともなくて」と言いながら、実に彼らしい笑顔を見せた。
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