毒舌王子に誘惑されて
やたらと鼓動が大きく聞こえるのはどうしてなんだろう。
相手は葉月君なのに、何をドキドキなんてしちゃってるんだろうか。
意識を逸らそうとすればするほど、右半身が緊張してドクンドクンと心臓の音がうるさくなる。
「ーー美織さん」
いつもより低く囁かれた自分の名前に呼吸が止まるかと思うくらいに驚いた。
私の返事を待たずに葉月君が喋り出す。
とてもじゃないけど顔が見れず、私はじっと地面を見つめていた。
「なんか、香水とかつけてます?」
「えっ、つけてないけど・・臭い?」
予想外の質問に私は慌てて自分の服の袖の匂いを嗅いだ。
ランチに揚げ物を食べたから、染み付いちゃったのかも・・。
「ぷっ。臭いんじゃなくて、逆、逆。
すげーいい匂いするから、さっきから気になって仕方なかった」
葉月君はそう言うと、私の髪にキスするように顔を寄せた。
私は驚きのあまり、完全に硬直してしまっていた。
葉月君は顔を傾けて私の顔を覗き込む。
暗闇で目が合うと、真顔で私を見つめたまま言った。
「俺、そんなに理性が強い方じゃないんで、あんまし煽らないで下さいね」
相手は葉月君なのに、何をドキドキなんてしちゃってるんだろうか。
意識を逸らそうとすればするほど、右半身が緊張してドクンドクンと心臓の音がうるさくなる。
「ーー美織さん」
いつもより低く囁かれた自分の名前に呼吸が止まるかと思うくらいに驚いた。
私の返事を待たずに葉月君が喋り出す。
とてもじゃないけど顔が見れず、私はじっと地面を見つめていた。
「なんか、香水とかつけてます?」
「えっ、つけてないけど・・臭い?」
予想外の質問に私は慌てて自分の服の袖の匂いを嗅いだ。
ランチに揚げ物を食べたから、染み付いちゃったのかも・・。
「ぷっ。臭いんじゃなくて、逆、逆。
すげーいい匂いするから、さっきから気になって仕方なかった」
葉月君はそう言うと、私の髪にキスするように顔を寄せた。
私は驚きのあまり、完全に硬直してしまっていた。
葉月君は顔を傾けて私の顔を覗き込む。
暗闇で目が合うと、真顔で私を見つめたまま言った。
「俺、そんなに理性が強い方じゃないんで、あんまし煽らないで下さいね」