毒舌王子に誘惑されて
翌日。出社すると葉月君の姿は見当たらなくて、ホワイトボードを確認すると社内研修参加となっていた。
今日は一日顔を合わせなくて済むと思うとほっとする。 と同時に、ちょっと寂しいと感じた自分に驚いてぶんぶんと首を振った。
ドキドキしたのも、デートに誘われて少しときめいちゃったのも、弱ってた時にたまたま側にいてくれたからだ。
葉月君が好きとか、そんなんじゃない。
絶対に違う。
「ーーちゃん。美織ちゃん、怖い顔してどうしたの?」
トントンと肩を叩かれ、はっと我にかえる。編集長が心配そうに私を見ている。
「わっ。 ごめんなさい、全然気付かず」
私は慌てて立ち上がった。
「うん、今ちょっといいかな?」
私はうなづくと、編集長について打ち合わせコーナーまで移動する。
編集長が缶コーヒーをご馳走してくれたので、ありがたく頂戴する。
「すみません、ありがとうございます」
「いやいや。いつも頑張ってくれてるしコーヒーくらいはね。
あのさ、こないだボツにしちゃったお受験企画なんだけど来月あたりのどこかの号に入れられると思うから」
編集長はいつも通りニコニコ笑って、そう言った。
「え!? 本当ですか?? 完全ボツになったんだとばかり・・」
「いい記事だしそんなもったいない事しないよ。 こないだの号はどれも旬のネタばっかりだったから、後に回せそうなのが美織ちゃんの記事しかなかったんだ」
「・・そうなんですか」
てっきり記事の出来が一番悪いせいだと思い込んでたから、素直に嬉しかった。
今日は一日顔を合わせなくて済むと思うとほっとする。 と同時に、ちょっと寂しいと感じた自分に驚いてぶんぶんと首を振った。
ドキドキしたのも、デートに誘われて少しときめいちゃったのも、弱ってた時にたまたま側にいてくれたからだ。
葉月君が好きとか、そんなんじゃない。
絶対に違う。
「ーーちゃん。美織ちゃん、怖い顔してどうしたの?」
トントンと肩を叩かれ、はっと我にかえる。編集長が心配そうに私を見ている。
「わっ。 ごめんなさい、全然気付かず」
私は慌てて立ち上がった。
「うん、今ちょっといいかな?」
私はうなづくと、編集長について打ち合わせコーナーまで移動する。
編集長が缶コーヒーをご馳走してくれたので、ありがたく頂戴する。
「すみません、ありがとうございます」
「いやいや。いつも頑張ってくれてるしコーヒーくらいはね。
あのさ、こないだボツにしちゃったお受験企画なんだけど来月あたりのどこかの号に入れられると思うから」
編集長はいつも通りニコニコ笑って、そう言った。
「え!? 本当ですか?? 完全ボツになったんだとばかり・・」
「いい記事だしそんなもったいない事しないよ。 こないだの号はどれも旬のネタばっかりだったから、後に回せそうなのが美織ちゃんの記事しかなかったんだ」
「・・そうなんですか」
てっきり記事の出来が一番悪いせいだと思い込んでたから、素直に嬉しかった。