毒舌王子に誘惑されて
その時、駐車場へ続くホテルの出口から女性が一人出てくるのが見えた。
「大井アナかな?」
私の呟きに葉月君が首を振る。
「いや、大井アナじゃないですね。
もっと若い・・・」
急に葉月君が言葉につまったので、私はちらっと彼を振り返る。
葉月君は眉間に皺をよせて、一点を凝視していた。
「どうしたの?」
「美織さん。あの男の方、見覚えありません?」
私は葉月君の視線を追う。
若い女の子の後に続いて、中年というよりは初老に近い年齢の恰幅のいい男が歩いてくる。
四角い顔、遠目にもわかる濃い眉毛、なかなか高級そうなスーツを着ている。
たしかに、どこかで見たことがあるような・・・
「あ、ーーーっっ」
私は思わず大声を上げそうになって、慌てて自分の口を押さえた。
私と葉月君は顔を見合わせる。
「他人の空似・・じゃないですよね?」
「あんな個性的な顔、そう何人もいないでしょ?」
「ですよね・・」
「間違いないよ。
現職の経済産業大臣、添田 隆彦!!
添田は既婚者よね。女子アナの不倫よりビッグニュースじゃない!?」
私は興奮気味にまくしたてた。
政治家の不倫なんてありがちではあるけど、添田 隆彦は超大物だ。
それに、添田の妻は戦後最大の政治家と言われている西川元首相の娘だから、話題性は十分過ぎるくらいだ。
「大井アナかな?」
私の呟きに葉月君が首を振る。
「いや、大井アナじゃないですね。
もっと若い・・・」
急に葉月君が言葉につまったので、私はちらっと彼を振り返る。
葉月君は眉間に皺をよせて、一点を凝視していた。
「どうしたの?」
「美織さん。あの男の方、見覚えありません?」
私は葉月君の視線を追う。
若い女の子の後に続いて、中年というよりは初老に近い年齢の恰幅のいい男が歩いてくる。
四角い顔、遠目にもわかる濃い眉毛、なかなか高級そうなスーツを着ている。
たしかに、どこかで見たことがあるような・・・
「あ、ーーーっっ」
私は思わず大声を上げそうになって、慌てて自分の口を押さえた。
私と葉月君は顔を見合わせる。
「他人の空似・・じゃないですよね?」
「あんな個性的な顔、そう何人もいないでしょ?」
「ですよね・・」
「間違いないよ。
現職の経済産業大臣、添田 隆彦!!
添田は既婚者よね。女子アナの不倫よりビッグニュースじゃない!?」
私は興奮気味にまくしたてた。
政治家の不倫なんてありがちではあるけど、添田 隆彦は超大物だ。
それに、添田の妻は戦後最大の政治家と言われている西川元首相の娘だから、話題性は十分過ぎるくらいだ。