吸血鬼に甘い鎖を
「…反乱軍かと思いましたので…!!

さきほど隊長が部隊を引き連れて
二人の元に…!!!」




『何で止めなかったんだ!!』



そう言って兵士を放し、
扉へと走るクロト。





「いいのかい、クロト」



静かに響くレンディアの声。





「…今彼女を追ってしまって、
おまえはそれでいいのかい?」




クロトはしばらく黙って、






『…親父、俺やっぱ、
咲がいないと無理みたいなんだ。





…約束守れなくて、悪かった』




その言葉にレンディアは
静かに笑って





「早く行きなさい。

隊長も気が長くないからね。


二人の無事は保証できないよ」






『…サンキュ、親父』





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