恋に目覚めたシンデレラ
車が見えると三枝がすかさず車から降りてきた。
「長谷川さんはこちらに乗って下さい」
一緒に後部座席に乗るつもりでいたら三枝にドアを開けてもらった沙織は助手席へと乗ってしまった。
「二次会の場所は何処ですか?」
いつも通りに後部座席に乗った滉は二次会の場所に行くように三枝に命じた。
二次会をやる場所は飲み会をやると必ず行くお決まりの所でダーツ、ビリヤード、カラオケが出来るようになっていて奥にはカウンターがありお酒も飲めるようになっていた。
左手に滉の手が触れた。
「やっと葵さんのに触れることが出来た……」
優しい眼差しそっと触れた唇……同じ車内に沙織ちゃんと三枝さんがいることも忘れて自然に受け入れた。
今までスレ違いが続いた分だけ寂しさが増していつからか心の中に空洞ができてしまったようで何かが足りない、そんな想いなんて一気に消えてしまった。
今は、ただ滉さんのことを愛しく想う。