恋に目覚めたシンデレラ
わぁ~指定した場所に三本とも矢を当てちゃった。
「滉さん、すごいです。全部ねらったとこに当てちゃうなんて」
「倉橋!!」
突然、大きな声で名前を呼ばれてビックリした。
立っている矢嶋君からはピリピリしたものを感じた。
滉さんを連れてきたことをまだ怒っているのかな。
「ちっとも来ないし……楽しんでるとこ悪いけど今、いいか?」
「滉さんちょっと待ってて下さい」
待ってて貰えるように滉に言い矢嶋のところに行くと。
「何、矢嶋君?」
「そろそろ帰りたいってやつが出てきたからお金集めた方がいいんじゃないかと思ったんだ」
「そうだね」
そう言われて矢嶋のあとに付いていった。
てっきりカラオケルームの中に入るのかと思ったら前を通り過ぎてしまう。
「矢嶋くん!過ぎちゃったよ」
振り向いた矢嶋は曲がり角の死角に葵を追いやる。
「……っ!!」