恋に目覚めたシンデレラ


「矢嶋君?」


「あいつの恋人なんてやめろ」


何、いきなり。


「変なこと言わないでよ。滉さんとの事は矢嶋くんには関係ない」


「身の程をわきまえろって西園寺グループの御曹司だぞ。あいつに倉橋は似合わない」


気にしていたことをはっきりと矢嶋くんに言われた。
キリキリと胸の辺りが痛む。


「……なこと、そんなこと矢嶋くんになんて言われたくない」


「あの御曹司だってきっと物珍しくてお前に近付いただけだ。よく考えろ有り余るほどのお金を持っていてあの容姿だ。周りには幾らでも女が集まる。倉橋は良いように遊ばれてるだけその内ポイ捨てされるのが落ちだ」


良いように遊ばれてる、捨てられる……。
矢嶋くんの言葉はピンポイントでグサっと胸につき刺さってきた。

「……っ!矢嶋……くん痛いよ」


掴まれていた腕に痛いほどの力が加わる。



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