恋に目覚めたシンデレラ

長い指が顎を掬った。
視界に入ってきた滉さんの顔が段々と近付き唇が重なった瞬間反射的に身をこわばらせる。


直ぐに背中に添った手が宥めるように上下し軽く触れ合うようにキスが繰り返されると段々と緊張は解けていく。
キス以外考えられなくって滉さんにしがみついた。
でも急に滉さんは私を離してスッと身を引いてしまった。


「ご褒美はこれくらいでいいです。これ以上貰ったら離せそうにない……あなたが起きたら直ぐに食べれるように小野寺さんがサンドイッチを用意してくれてます。それを食べて午後に出掛けたいのですが俺に付き合ってほしい」

急に離されてぼんやりと立ち尽くしている所に午後という言葉が聞こえて意識がはっきりしてきた。


今ってもうお昼過ぎてる?じゃあ、私が起きたのって凄く遅い時間……。


「行きたい場所があるんですが一人では入りにくくて一緒に行ってくれますか?」


一人では入りにくい所ってどこだろう。

「大丈夫です。付いていきますそれでどこに行くんですか?」











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