恋に目覚めたシンデレラ
この絵の前に立つのは久し振り。
ここへ来て直ぐに一人で廻るように言われた時は突き放されたような気分になってしまった……滉さんから離れたら急に寂しくなるなんて。
滉さんと出逢うまではこうして一人でここに立っていても全然平気だったのに……。
「そろそろ閉館時間のようです」
「滉さん……」
滉さんの声を聞いたらホッとして泣きそうになってしまった。
「ここに立っている葵さんを見るのは久し振りです。どうでしたか?」
「一人でいる時間がこんなに不安になったのは初めてです……前はこういう時間を楽しんでいたのに滉さんがいないと私……」
「寂しかったんですか?」
「……とても寂しかった。滉さんに一緒にいてほしいとずっと思ってました」
「えらく素直なんですね。素直ついでにカフェで何があったのか今なら話せますか?」
「……えっ!」
「そんなに驚かないで下さい。葵さんが何かに動揺していた事は直ぐに解りました。
それなのに、あんなバレバレの嘘まで吐いて困った人だ」