恋に目覚めたシンデレラ
「頼むっ。今、聞いてもらえないなら2度と倉橋に謝る事もできない」
矢嶋が1歩近付くと距離が縮まり葵は1歩と下がった。
「それ以上来ないで……」
「ごめん……俺……」
矢嶋はある程度距離をとった。
「何もしないと約束する。ただ話しがしたいだけなんだ。場所変えていいか?」
「本当に何もしない?」
「しない。話しだけさせてほしい」
まだ不安はあったけど……今、矢嶋と話す事ができたら、あの時の恐怖が大丈夫になるような気がした。
葵と矢嶋は別の場所に移動した。
と言っても会社内で今の時間は使われてない給湯室の中。
「まず謝罪させて、あの時はごめん。力づくで倉橋が自分のものになるわけないのに……どうかしてた。
怖い思いさせて本当にごめん」
矢嶋は葵に謝ると深々と頭を下げたままでいた。
「矢嶋君頭を上げて」
葵に言われて矢嶋は頭をあげた。
「あの時の矢嶋くん……怖かった。人が変わっちゃったみたいだった」
「ごめん。でも倉橋に言ったことは後悔してない。本当に好きだったんだ今でもまだ……。嫌いになれたら楽になるんだろうけど今は整理がまだつかない」