恋に目覚めたシンデレラ
「矢嶋君と話したらあの時の恐怖が少しは無くなるかもって思ったんです。
あとは矢嶋君が謝りたいって言ってくれたから話しました。でも二人だけで話したいって言われて距離が縮まったらやっぱり怖くなってしまってまだダメみたいです」
「当たり前だ!そんなに簡単に恐怖なんて消えるものじゃない。あなたはあんなに怯えていたというのに二人だけで話すなんて……」
滉の顔は険しくなる。
「何もされてはいませんね?」
「大丈夫です。矢嶋君はちゃんと約束守って離れていてくれたから……」
「今回は仕方ない、だけど葵さん2度とあの男に関わらないでください。約束できますか?」
「矢嶋くんは会社を辞めるそうです。だからもう逢うこともないです」
「会社を辞めるんですか……それでも安心できない。もし、偶然あっても無視してください」
「……偶然あったら無視するんですか? 」
「無視です。約束出来ますね?」
滉さんに返事をするように迫られて頷いた。
「葵さんはもうあの男を気にする必要はない俺だけを見ていればいいんです」