恋に目覚めたシンデレラ
「う~ん、矢嶋君は口は悪いけど仕事はできる方かな」
「へ~そうなんですか、口は悪いけど彼は仕事が出来る人んですか?
朝から聞きたい話題ではないですね」
ひいぃぃぃ!!
突然の滉の登場に驚く。
笑顔なのに目だけ笑ってないというか目元がピクピクとひきつってる。
不機嫌オーラを発してる滉さんに危険を感じて1歩後ろに下がった。
「西園寺様、おはようございます」
「小野寺さん、葵さんおはようございます」
「……おはようございます」
「朝食の用意は出来ています。お二人とも召し上がって下さい」
小野寺に言われてテーブルに着いた。
食べている間、晃さんは小野寺さんに話しかけられると今までとかわりなく返事をしていたのに小野寺さんがこの場を離れると急に重い空気が流れ始めた。
晃さんに話しかけても一言か二言だけ返ってきて会話がストップしてしまう。矢嶋くんの事なんて話題にしなければ良かった。
空気が重い……。
「葵さん」
「……はい?」
話しかけることを止めてしまってからずっと無言だった晃さんが急に話しかけてきた。
「彼の話しも彼の名前も、もう2度と口にしないで下さい。出来るなら会社でも接触してほしくないほどです」