恋に目覚めたシンデレラ
「あの……葵さま、あの矢嶋さんという方は……?」
「小野寺さんに矢嶋くんの話しなんてしたことあったっけ?」
「いいえ、今、その方のお名前を何度も仰っていたので、ちょっと気になってしまって」
声に出してたらしい。
「矢嶋くんは会社の同期で飲み会の幹事を今度やることになったんです。それだけであとは何にも関係ないですから」
「そうなんですか?私はまた昨日の喧嘩の原因になった方なのかと心配してしまいました」
小野寺さんて何者……
当たっているだけに葵は関心してしまった。
「凄いですね……」
「えっ、本当にそうなんですか?」
「小野寺さん探偵みたい。ついでに矢嶋君はどんな人間だと思いますか?」
「葵様ったら探偵なんて何を言ってるんですか。私はそんな洞察力なんてないし矢嶋様という方がどんな人かなんて解るわけないですよ」
「そうなんですか?」
「逆にお聞きしますけど矢嶋様ってどんな方なんですか?」
「小野寺さんは矢嶋君に興味あるんですか?」
「昨日のような西園寺様は初めてお見かけしました。あんなに感情を揺らしてその原因がどんな方なのか気になってしまったんですよ」