恋に目覚めたシンデレラ


「解りました。二次会に移る前に連絡しますね」

「良かった。必ずして下さい。それから」

「はい?」

「この間のように飲みすぎはダメですよ。気を付けて下さい」

滉に言われて誕生日の日のことを思い出した。あんな姿は滉にだけじゃなく会社のみんなにだって見せられない。

「……大丈夫です。いつもはあんなになったことなんてないんです。この間は……晃さんに祝ってもらって嬉しかったからつい」

「俺のせいですか……」

「あっ、違いますよ。晃さんのせいなんて言ってないから。私が調子にのって飲みすぎたからで……」


「嬉しいです」


「あの……うれしいって?」


「葵さんがあんな無防備な姿を見せたのは俺にだけですか……これから先も他の人に見せるのはやめてください。あなたは俺だけのもの―――――」


甘く囁かれ一気に体温が上昇してしまった。


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