初恋シリーズ
生徒のできを見るふりをしながら先生が私の短い毛先に触れた。


ツンっと引っ張られる。


先生を睨むとノートに指を指された。


「不正解。」


慌ててノートに目を落とすとくすくすと笑いながら教卓に戻っていった。



冷蔵庫を開けると宣言通りヨーグルト味のチューペットが購入されていた。


袋から1本取り出してふたつに折った。


いつもなら1本ずつだが今日は同じものを分け合いたい気分だった。


「指輪そのままででたんだ。」


私は自分の分を口に咥えた。


先生がチューペットを持った私の手ごと引っ張った。


「気付いてたなら言いなさい。」


先生の髪が首元をくすぐった。


「外すと思うでしょ。」


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