夏の嵐と笑わない向日葵
「伊藤 愛美(いとう あいみ)、嵐の追っかけ」
たもっちゃんはあたしに愛美さんの紹介してくれる。
嵐君の追っかけ??
あの、アイドルみたいな感じなんだろうか。
「やめてよ、たもっちゃん!追っかけとかじゃなくて、愛してるんだから!」
「え……」
その、「愛してる」という言葉に絶句してしまう。すると、動揺したあたしを見透かしたのか、愛美さんは不敵にあたしに笑いかけた。
「嵐の初恋の人だかしらないけど、ずっと一緒にいたのはあたし。絶対にあげないから」
「おい、愛美。俺はお前のもんじゃねーだろ?」
「つれないなー♪」
嵐君は、愛美さんの冗談だと思ってるのかな。
こんな風にべたべたしてる愛美さんを、特につきはなそうとはしてない。
でも……。
愛美さんのあの目は、本気の目だった。
本気で、嵐君の事を好きだって分かる。
だって……あたしも嵐君が好きだから。