愛しすぎて。


3組の集合写真でカメラじゃなく、亜由紗をみている奴が一人。



「ねぇ、こいつ誰」



「えあぁ、陸だよ☆相模陸斗。」



「…友達」



「うん☆出席番号が前後でしょっちゅうつるんでたんだ。」



「ふーん……。」


こいつの顔はただの友達じゃないだろ。


絶対亜由紗の事好きだったんだ。


でも関係が壊れるのが嫌で、告白しなかった――――――そんなとこだろ。


俺の中に嫉妬心が沸々とわきはじめた。



「前に付き合ってた人はどれ」



「えっとね…。確か1組と4組だったかな伊藤直紀と山口龍一。」



「なおき…」



「尚輝とは漢字が違うよ。1組の人。」


ページをめくり、名前で探す。



「あっこの人!!」


亜由紗が指差した奴を見る。


うわぁ――…。


絶対モテる奴だろ。


普通にかっこよすぎだし。


「めっちゃいい男じゃん!告白したのされたの」


「告白されて何となくで付き合った。若かったなぁ(笑)」


こんな奴に告白されるぐらいだから相当告白されたんだろうな…。


俺の知らない亜由紗を知っている


どうしようもない事なのに嫉妬してしまう。


俺を呼ぶときにこいつの顔が浮かんでいるんじゃないかって、そんなバカな不安さえも感じてしまっていた。





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