愛しすぎて。
不安が顔に出ていたのか
「今好きなのは尚輝だけだよ」
と俺の手を握り、亜由紗は笑って言った。
「うん。俺も亜由紗だけがすげぇ好き。」
手を握り返すと、安心した表情を浮かべる亜由紗。
不安なのは俺だけじゃない。
男の俺がちっちゃな事気にしてたらかっこ悪すぎだろ。
《ピピピッ――》
ふいになる電子音。
「あっ充電切れた!」
音の正体は携帯の充電切れの音らしい。
亜由紗は慌てて机の上にあった充電器へと携帯をセットする。
意味なんかなかった。
ただセットされた携帯を見ただけ――――
その時に俺は見つけてしまったんだ。
さっきもらった携帯ストラップと色違いのピンクのレザーストラップが
亜由紗の携帯で揺れているのを。
「これって……」
「あっ…バレちゃったか。買うときにね、ペアっていいなって。尚輝と一緒のものが欲しかったの……。」
手を握り、体を引き寄せて抱き締めた。
いつも以上に強く強く……。
「ちょっ…尚輝」
いくら強く抱き締めたって俺の亜由紗への想いを伝えきれないよ。
こんなもんじゃない
きっと亜由紗がつぶれてしまう程に
俺が亜由紗を強く想っている事
――どうすれば伝えられるのだろうか。