囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
ダメぇっ‼
四つばいのまま、藤城課長の足下に近づいた私は、咄嗟に彼のスラックスの裾を掴んだ。
すると、
勢いのついていた彼がバランスを崩して……
こけた。
「……四葉っ、てめっ…」
将馬がプッと吹き出した。
「あわわ…スミマセン。
だ、ダメですよっ!ケンカしないで。ね?お2人とも…」
私は懇願した。
これ以上2人の争いを見たくはない。
膠着状態が続いた後、フンと将馬が鼻を鳴らした。
「何だか気が抜けたよ……帰るわ」
ゆるりと腰を上げる。
「おい待て!逃げ……ぶわっ」
追いかけようと床に手を突いた藤城課長を、私は再び引っ張った。
顔面をしこたま打ちつけられて、睨み付けた課長に脅えつつ、私は“ダメ”と首を降る。
その隙に、将馬はもうドア口に立っていた。
「返事はまたでいい、待ってるからね。
美咲チャン」
呑気にヒラヒラ手を振りながら、将馬は飄々と去っていった。
四つばいのまま、藤城課長の足下に近づいた私は、咄嗟に彼のスラックスの裾を掴んだ。
すると、
勢いのついていた彼がバランスを崩して……
こけた。
「……四葉っ、てめっ…」
将馬がプッと吹き出した。
「あわわ…スミマセン。
だ、ダメですよっ!ケンカしないで。ね?お2人とも…」
私は懇願した。
これ以上2人の争いを見たくはない。
膠着状態が続いた後、フンと将馬が鼻を鳴らした。
「何だか気が抜けたよ……帰るわ」
ゆるりと腰を上げる。
「おい待て!逃げ……ぶわっ」
追いかけようと床に手を突いた藤城課長を、私は再び引っ張った。
顔面をしこたま打ちつけられて、睨み付けた課長に脅えつつ、私は“ダメ”と首を降る。
その隙に、将馬はもうドア口に立っていた。
「返事はまたでいい、待ってるからね。
美咲チャン」
呑気にヒラヒラ手を振りながら、将馬は飄々と去っていった。