囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
トロリと甘く囁きながら、唇を塞がれてしまう。

最初のダメダメな頃に比べ、大分馴染んできた肌は、恥ずかしいほど彼の指の動きに反応する。

「……藤城課…」
「課長って呼ぶな」

こんな時までキレイな所作で、まるで音楽でも奏でるかのように丁寧な愛撫を加えてくれる。
「…藤城課長…の手が…好き…」
「こんなコトされてるのにか?」

私は彼のなすままに、夜毎トロリと溶かされる……

「カチョー…怖い…」
「カチョーじゃない……美咲」

甘やかな愛撫を終えると、荒々しく私の内を突き上げて掻き乱し、己の欲求を充たす。

どこかに飛んでいきそうで、私は彼の身体にギュウッとしがみつく。
すると、それに呼応するかのように、彼はより深く身体を沈めていく…
 

そうした後は、安らかな顔でスーッと寝息を立てて眠ってしまう。
 
寝返りの打てない狭すぎるベッドで、彼はキチンと姿勢を正す。

あどけない寝顔は、さっきまでと同じ人だとはとても思えない。

私は彼の寝顔を見つめながら、ニンマリ頬を緩ませた。
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