囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
第22話 永遠に誓う
ヘリは一旦、無人島へ着陸した。

「あの…」

機内から降りたのは、私と彼の2人だけ。

いつも行先を告げない彼は、夕暮れ時の無人島を、ヒール履きの私の歩調に合わせるようにゆっくりと先を歩いていく。

さっきヘリの中で、

『まずは人の手に慣れろ』
『え?』
言われるや、真ん中にカーテンが引かれ、その中にポイッと封じ込められた。

『い、イヤーー‼そ、そこは自分で……やーん』

……………。

控えていた2人の女性に施術され、色んな処理をされた末に、見る間にドレスアップされていたのがさっきまでの話だ。

(うう……屈辱)

思いだすにも恥ずかしい、他人様にあんなコトまで委ねるなんて。マサカ、こんな生活が続くわけじゃあないよな……

ブツブツ文句を呟くうちに、彼はどんどん奥へと進む。
(因みに彼は、来たときと変わらないスーツ姿だ。ズルイ!)
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