囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
「ちっ…
分かった、分かったからっ。
すぐに行く!」
扉に向かって、彼が怒鳴り声をあげると、3つはピタりと鳴り止んだ。
このタイミングの良さ。
私は時々、彼には監視カメラでも取り付けられているのではないかと心配になったりするんだが…
「続きは今夜、な」
そんなことを気にする風もなく、彼は名残惜しそうに囁いて、軽く頬に口づけた。
私をすっぽりとオフトンで覆い隠すと、苦い顔でベッドから起き上がる。
その5分後にはもう、スーツに着替え部屋の扉を開けていた。
扉の前には既に、後藤田さん以下、数名の部下が控えている。
部屋から彼が顔を出すなり、スタイリストの女の人がぶわっと集り、身体のあちこちをいじり始めた。
「…お待ち申し上げておりました。朝食は車内で取っていただくことになりますが…」
「一々言わなくても、それくらい分かってる!」
「それは失礼致しました」
彼女らに身を任せながら、後藤田さんの静かな声に不機嫌な一喝。
「……」
「……」
けたたましいやり取りが、部屋から段々と遠退いていく…
完全にそれが聞こえなくなったのを確認し、私はバッとオフトンを投げ捨てた。
そうして、
「うあ~~っ」
いつまでも退かない熱に悶えつつ、2転3転と寝返りを繰り返すのだった。
分かった、分かったからっ。
すぐに行く!」
扉に向かって、彼が怒鳴り声をあげると、3つはピタりと鳴り止んだ。
このタイミングの良さ。
私は時々、彼には監視カメラでも取り付けられているのではないかと心配になったりするんだが…
「続きは今夜、な」
そんなことを気にする風もなく、彼は名残惜しそうに囁いて、軽く頬に口づけた。
私をすっぽりとオフトンで覆い隠すと、苦い顔でベッドから起き上がる。
その5分後にはもう、スーツに着替え部屋の扉を開けていた。
扉の前には既に、後藤田さん以下、数名の部下が控えている。
部屋から彼が顔を出すなり、スタイリストの女の人がぶわっと集り、身体のあちこちをいじり始めた。
「…お待ち申し上げておりました。朝食は車内で取っていただくことになりますが…」
「一々言わなくても、それくらい分かってる!」
「それは失礼致しました」
彼女らに身を任せながら、後藤田さんの静かな声に不機嫌な一喝。
「……」
「……」
けたたましいやり取りが、部屋から段々と遠退いていく…
完全にそれが聞こえなくなったのを確認し、私はバッとオフトンを投げ捨てた。
そうして、
「うあ~~っ」
いつまでも退かない熱に悶えつつ、2転3転と寝返りを繰り返すのだった。