囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
クスクスと笑いながら、後藤田さんは続けた。

「いや、懐かしい。私も昔は、どんな風に恋人を喜ばせようかと、ドキドキしながら計画を練ったものです。
 そうだ、貴女からも一つ考えてみられては?
 驚かされているばかりじゃあ、面白くないでしょう」
「わ、私がぁ!?」

「そう。いつも一方からのアプローチでは、そのうちにつまらなくなって、飽きてしまうやもしれません。
 驚かして驚かされて、仲はますます深まっていく。パートナーは、常に対等でなければ、ね?」
 
 パチン。
 
 今日3度目の、後藤田さんのウィンクは相変わらず変だったが___

 “おっと、いけない。私としたことが、少し喋りすぎました。では失礼。おやすみなさいませ”

 そう言って彼が部屋を出た後には、私の心の暗い霧はもうすっかり晴れていた。


 タカトラさんは
 一体何を準備してくれているんだろう?

 
 
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