若の瞳が桜に染まる
やっぱり誰かいたか!扉の方に体を向ける瞬間、何かが破裂する音が耳に届いた。

「ハッピーバースデー!」

直後に響いたのは明るい声。びっくりして振り返ると、ちょうどクラッカーから飛び出して降ってきた紙テープが頭に引っ掛かった。

クラッカーを我久に向けて放ったのは旬と蘭、さらに香織と楠井も。

我久はまだ状況が掴めない。

四人の後ろから、現れたのは日和。
その手には、可愛らしい苺のホールケーキが持たれている。

サプライズ慣れしてない我久は、ぽかんと五人を見やった。

思考が現実に追い付かなかった。
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