若の瞳が桜に染まる
「ケーキ食べてみてください。俺たち三人で作ったんですよ!お嬢に頼まれて。な、蘭?」

「旬は足手まといにしかならなかったけど。
てか日和も全然お菓子作り向いてねーの!ほとんど私に作らせやがって」

「そう。
蘭さん、作るのすっごい上手だった」

プロが作ったのかと見紛うほどの出来に感心せざるを得ない。

蘭の腕には驚いたが、三人でわいわい作ったのかと思うと、とても微笑ましかった。

「へぇ、凄いな。
蘭にそんな特技があるとは知らなかった」

「まぁ、これぐらいならな…」

照れを隠すように、蘭はそっぽを向いた。

「せっかくだし、皆で食べようよ」

そんな我久の一言で、皆がケーキを囲む。

見た目同様に味も抜群で皆が顔を綻ばせるなか、相変わらず蘭と香織は目線をバチバチとぶつけ合っていた。

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