塩系男子の恋愛事情
「危うく辻本に愛菜を取られるところだった」

そう言った小笠原くんに、あたしは耳を疑った。

あたしのことを“愛菜”って名前で呼んでる…。

告白された時はフルネームで、会社にいる時は“城田さん”って名字で呼んでいた。

なのに、今あたしのことを“愛菜”って…。

「小笠原、くん…?」

戸惑いながら名前を呼んだら、
「俺の名前を忘れたの?」

小笠原くんが言ってきたので、
「潮くん?」

あたしは彼の名前を呼んだ。

「正解」

小笠原くんはあたしの頭に手を置くと、髪をクシャクシャにするようになでてきた。
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