イケメン部長と(仮)新婚ライフ!?
「急に呼び出して悪かったね、一葉ちゃん。遠慮せずゆっくりしていってくれ」

「はい……! ありがとうございます」


お言葉に甘えてご馳走になろうと、私も笑顔を返した。

相手がヨシさんだからか、さっきより緊張も解れてきたし、これならちゃんとご飯も食べられそう。

でも、そんな心配は無縁だったかもしれない。お母様がすぐに持ってきてくれたサラダやスープは、彩り良くいい匂いを漂わせていて、自然と食欲がそそられるから。

ラザニアやフリッターまで出てきて、豪華で美味しそうな手料理の数々に感嘆の声を上げると、彼女もとても嬉しそうにしていた。


お母様も席につき、皆で乾杯をして食事を始めると、ヨシさんが「いやーそれにしても驚いたよ」と言って、ここまでに至る経緯を話し出す。


「厨房の職員と展示会の話になって、『すごく愛想の良い子がいた』って言うから、零士なら知ってるかと思って何気なく聞いたんだ。そうしたら一葉ちゃんの名前が出てきたから、これは運命的だ!と思ってね~」

「そうだったんですね」


たしかに運命的だ。好きな人との親同士に、こんな繋がりがあったなんて。

でも、知らないところで自分の話をされていたと思うと、嬉しいような恥ずかしいような……ちょっとむず痒い。

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