Savior-社長は救世主-ⅱ


相手に清潔感を与えるために
白のワイシャツ以外は着ない絢斗の
胸元に、何故が赤い染みがついていた


しかも、それは薄くほんのり…
血とかではない
これは確実に…口紅だ

何故あんなところに?
誰かとぶつかって付いたのだろうか?
…抱き合った…とか?


まさか、
それはないだろう…


絢斗は特に気にせず働いている
なら私の考えすぎだろう


ぶつかったにしろ
口紅は早く落とさないと厄介だ
クリーニングに早く出したい



『社長、予備のワイシャツはお持ちですか?…ありましたら、着替えた方がいいですよ?』


と、口紅が付いた部分に指をさした
絢斗は何故?と首をかしげながら
自分のワイシャツを確認した



「…えっ?あ、わぁっ、」


予想以上に驚いた社長を見て
なんだか一安心だ
やはり私の勘違いだろう
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