九条くんは、王子様


でも…

「私なんて、誰かに好きになってもらえる所なんて何一つないし…、今は、カオルくんの気持ちには、答えられないよ」

やっぱり今は、九条くん以外の誰かと付き合うなんて、考えられないや…


「葵の事が好きなんだね」

「うん…」

「だからって、俺は、諦めないけど、…好きな子の願いは、叶えてあげたいんだよなぁ…」


そう言いながら、寂しそうに笑うカオルくん


「ねぇ由衣、俺とイギリスに行かない?葵に会わせてあげる」

…!!!

「え…イギリス!?」

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