未熟女でも恋していいですか?
「私は一人で生活したいの!だから、何があっても出ていってもらう!」


男と同居なんでもとんでもない。

そんなことてきるくらいならとっくに結婚している。


「仙道さん頑固ね~」


頑固とか言われる始末だし。


「頑固で言ってるんじゃない!他人だから当然だと思うだけ!」


息巻く私に呆れ顔を見せる。

音無さんには分からない。

私がどれだけ男を信用していないか。


「これも縁みたいなものなのに勿体ないわぁ。私が仙道さんならそのまま結婚してって言うのに」


「そう?だったら差し上げましょうか?」


「いい。それこそ遠慮する!」


家族持ちは考え方も適当だ。

私は今夜、高島とどんな会話をすればいいのかすらも迷うのに。



(あーあ、晩ご飯何作ればいいんだろう…)


1人分のご飯作りに慣れ始めてきたらこれだ。

作るのは吝かじゃないけれど、食費が掛かりそうだから………


(またコンニャクやキノコ類のお世話になるか……)


暫く贅沢は敵になりそうだ。

それもまた、仕方のないことだけれど。


(あーあ、とんだアオムシ拾っちゃったな…)


家のメンテナンスが終わったら、即刻出て行ってもらおう。

出て行かない時は、今度こそ警察を呼んでやる。


(とにかく、やたらと近付き過ぎないようにしよう。そうでないと、またあの時みたいになる……)


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