掠めた星屑。



__彼女は、もしかしたら、

はじめから星だったのかもしれない。


彼女が言った、"殺したいくらい好き"という言葉が、僕に向けられたものだったら、どんなに幸せなことだろうかと、馬鹿げたことを、そっと星に願った。

そうではないと解っていても、それでも願わずにはいられなかったから。


そして、そんな言葉を口にした彼女に、僕もまた。その言葉が、心の奥底から涌き出て止まないことを。そんな僕の思いを、彼女は知っていただろうか。


もう、彼女はいない。

星の如く、死んでしまったのだ。



*end*
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